アメリカがん研究協会は、世界がん研究基金との共同研究で、がんにならないための食生活に関する国際的なガイドラインを発表しました。これまでも日本人に胃がんが多いのは塩分の取りすぎによるとか、食生活の欧米化により日本でも大腸がんが増えているとか、食生活とがんの関連についての話は耳にしたことがあると思います。

このような国ごとに異なるがん発生率と食習慣の関連に注目し、それらに関する世界中の研究成果を調査し、下記の様な世界共通の注意点を掲げています。皆さんの健康作りの参考にして下さい。

 

  • 塩分は1日6g以下にする。
  • 植物性食品を中心に食べる。
  • 野菜や果物が、1日摂取カロリーの7%以上にし、400gから800gは取る。
  • 穀物や豆類は加工食品を避け、1日600gから800g取る。
  • 動物性脂肪は避ける。
  • 肉類は赤身1日80g以下、魚肉・鶏肉を主とする。
  • アルコールはビールならコップ1-2杯程度までにする。
  • 摂取栄養は適切な定期的運動により消費し標準体重の5%以上の超過を避ける。

 

内容をみてお気づきと思いますが、高血圧、心臓病や脳血管障害などのいわゆる成人病(生活習慣病)の予防と共通点が多いようですね。塩分、アルコールの取りすぎと運動不足に注意すれば、欧米食に比べて、和食はがんに関してもヘルシーだと言えそうですね。