ご挨拶

我が国は2025年までに高齢化率が30%に上昇すると見込まれ、地域における医療・介護ニーズの高まりが予想されており、介護分野においては政府による「ロボット新戦略」の一つとして、介護ロボットの普及に重点を置くための施策が次々と実施されています。

幹人会では、将来の介護需要の伸びに柔軟に対応できるよう、あらゆる分野での最先端技術の導入を推進しており、これまでに法人各事業所で共有データのクラウド化、タブレット端末を使用した記録方法、地域での連携促進のためのSNSの活用などを実践してきました。
介護ロボットの活用については、介護老人保健施設菜の花では平成27年度補正予算による補助金を活用し、介護者の移乗負担軽減のためのロボット、「HAL介護支援用(腰タイプ)」を導入しました。
続いて平成28年に介護老人保健施設ユニット菜の花が、東京都の「ロボット介護機器・福祉用具活用支援モデル事業モデル施設」の公募に応募し、都内特養、老健から2施設のうちの1施設に選ばれ、介護ロボット・福祉用具の導入、活用、評価を行い、東京都と共同で成果の報告や普及活動に取り組んで参りました。

その結果、東京都や都のアドバイザーの協力のもとに、導入した介護ロボットそれぞれが介護負担軽減に役立つという検証結果を得ました。将来の介護人材不足が大きな問題となっていますが、ロボットを始めAI等の最先端テクノロジーを活用することで明るい未来の介護が期待できると感じています。

更に「介護される側」の自立支援のために、2017年秋より自立支援型のロボットを導入、維持期・生活期のリハビリテーションに活用し、効果が得られています。

ここに開設した「介護ロボットのページ」を、興味をお持ちいただいた皆様や事業者の方にご覧いただき、当施設の取り組みを紹介すると共に、未来の医療・介護分野での介護ロボット普及のための一助となることを願っております。

2018年 4月 20日
医療法人社団幹人会
理事長 玉木 一弘

幹人会ロボット事業のコンセプト

介護とロボットの関わりを科学的に検証することで、本来、人が人を癒し介護し看ることの本質を見極め、ロボットに頼らざるを得なくなった時代について考え地域社会とその課題を共有したい。

介護ロボットで実現したいこと

1.認知症の方への効果の検証

人工知能によるコミュニケーションが、認知症の方への癒し効果や、発語の促進効果、生活の活性化への効果を検証します。

2.人と介護ロボットとの役割分担検討

専門的な知識を必要とする場面はこれまで通り人が行い、安定した場面やグループへの関りをロボットと一緒に働きかけます。

3.介護職員の腰痛予防

移乗介助等で腰にかかる負担を減らすことで介護職員の腰痛予防と、安定した移乗を行うことで介護される側の不安感の軽減を検証します。

4.ロボットならではの気づきを活用

介護ロボットのセンサー機能により、バイタルの変化や動作の変化などの気づきを活用し、ケアに役立てます。