健康増進の為に、食生活の基本原則をご紹介します。

  1. 一日三食規則正しく食べる
    まとめ食い、不規則な食生活、長時間の空腹等は胃腸や体内の生物学的リズムを崩し、肥満、便秘、胃腸障害等の原因となります。
  2. 一日の必要カロリーを知る
    自分の一日の必要カロリーは、理想体重や仕事量等から知ることが出来ます。
    理想体重=(身長-100cm)×0.9

    労作別、体重当たりのエネルギー所要量の目安
    軽い労作(一般事務等)25-30kcal/kg
    通常労作(主婦・教員・看護婦等)30-35kcal/kg
    重い労作(農業・建設業等)35-40kcal/kg
    一日のエネルギー所要量=理想体重×体重当たりのエネルギー所要量
    例えば身長160cmの事務職の方の一日エネルギー所要量は
    (160-100)×0.9×25=1350kcalから
    (160-100)×0.9×30=1620kcalとなります。
    これに、仕事以外の運動量や年齢等を考慮して決めます。

    この計算法は糖尿病の食事療法の時によく用いられる方法ですが、糖尿病食の考え方の原則は、人間の理想食の実行にあり、健康な方にも充分当てはまりますので、参考にして下さい。
  3. 夕食の過食を避ける
    活動の活発な朝昼食にカロリーを配分し、夜の過剰なカロリー摂取を避けることは肥満を予防します。
  4. 多品目で栄養バランスをとる
    蛋白・糖質・脂肪・ビタミン・ミネラルをバランスよくとる。一日30品目以上がよい。
  5. 動物性脂肪は控え目にする
    周知のように、動脈硬化や高血圧の予防に有効です。脂肪摂取は植物や魚の油を主にしてください。
  6. 野菜、果物、海草類を必ずとる
    ビタミン、ミネラルのほか、食物繊維をとるために必要です。
  7. 減塩に努める
    高血圧のほか、胃癌の予防に効果があるといわれています。
  8. ゆっくり良く噛み腹八分にする
    ゆっくり良く噛むことは唾液の分泌を促し、胃腸の負担を軽減し、満腹感を呼びます。ひとくち20回噛むのがよいといわれています。
  9. 癌の予防関連品目を知る
    【よく食べたほうがよいもの】
    カロチン、ビタミンC、食物繊維
    【とり過ぎないほうがよいもの】
    塩分、香辛料、お焦げ、カビ、酒、肉類

食は健康の基本です。
前記の原則を守られ、歯を大切にして、食生活を楽しんで下さい。