エイズは現在も世界中で増加し続けており、世界に800-1000万人の感染者がいるといわれており、今世紀末までに2000万人のエイズ死者が出るとの予測もあります。

我が国でも最近は異性間セックスを主たる感染経路として、性的に活発な若青年層を中心に感染者が確実に増加しています。

感染を予防するとともに、感染者に対するいわれなき差別を助長せぬよう、正しい知識をもち、社会的な取り組みが必要です。

エイズウイルスの感染力は弱く一般の日常生活ですぐに感染することはありません。

エイズウイルスは血液や精液、膣分泌液に多く含まれるため、主に次のような感染経路があります。

性行為感染
いま最も多くエイズ感染の主感染経路といえます。

母子感染
母親が感染している場合、生まれた赤ちゃんの20-40%が感染するといわれています。

血液感染
麻薬常習者の注射器の回し打ちなどの場合の感染経路です。
※現在、輸血用血液や血液製剤はウイルス対策がとられており安全です。

次のようなことでは感染しません。
軽いキッス、咳、くしゃみ、握手、吊革や蚊やペットを介して、同じ鍋物をつつくこと、銭湯やプールなど。

予防法

コンドームを使用し相手の精液や膣分泌物、血液に触れないようにすることが大切です。
匿名で血液検査を受けられます。都内の保健所では本名や住所を明かさず、問診などもなく血液検査を受けることが出来ます。

費用は1600円で5cc程度を採血し約2週間後に本人にのみ結果が知らされます。
感染後、検査が陽性に出るまで2-8週間かかるため、検査は感染の機会があってから3ヶ月以後に受けるほうが確実です。