春眠暁をおぼえずといいますが、昨今のストレス社会では、この時期不眠を訴えて医師を訪れる方は少なくありません。
年度変わりの時期で残業、転勤、受験等に起因する、人間関係の摩擦、環境の変化、生活リズムの乱れによる一時的な不眠が多いようです。
ちょっとした心配事がきっかけで不眠に陥ることは誰にでもあることです。そのようなときはあせらず、自然な眠りを取り戻すよう心掛けて下さい。次のようなことに留意して見て下さい。
心を落ち着かせる
- くよくよせずに。ものは考え様
- 読書や音楽で入眠のきっかけをつかむ
- 眠れなくても気にせず、いつか 眠れると思うこと
体を落ち着ける
- 自分の生活リズムを取戻し守る
- ぬる目の湯にゆっくり入浴し自 律神経をおちつける
- 就寝直前の食事は、内臓を活発 化し入眠を妨げやすい
- カフェインを含む、お茶、珈琲、 清涼飲料等は控える
- 寝酒は過ぎると神経を興奮させ 逆効果、少量がよい
- 昼間の適度な運動、就寝前のス トレッチ体操は良い眠りを誘う
環境を整える
- 頭寒足熱の原則を守る
- 枕は高過ぎず、柔らか過ぎずゆ ったりと、大き目で、そばがら等頭のほてりを防ぐものが良い
- 掛け布団は軽く、敷布団は柔ら か過ぎぬものがよく、こまめに 干し快適さを保つ
- 室温、湿度調整はこまめに行な いエアコンに頼り過ぎぬこと
- 雨戸やカーテンなどで外部の騒 音や光の刺激を避ける
不眠にはときに病的な理由によるものがあります。
欝病等による病的不安、肥満による呼吸障害、糖尿病による夜間多尿、心臓病や肺疾患による呼吸困難等様々ですが、理由のわからない不眠が続くときは医師に相談してみて下さい。