『食物繊維』という言葉をよく耳にされると思います。
便秘、大腸癌や成人病等の予防に効果があるとされ、タンパク質、炭水化物、脂肪、ビタミン、ミネラルに次ぐ第六の栄養素として見直されています。

最近の調査では食事内容の欧米化により、日本人の食物繊維摂取量が不足気味だとの結果が得られていますので、皆さんの食生活を再考していただきたいと思います。

食物繊維とは

簡単に言えば、食物中に含まれ、胃腸の消化酵素で消化分解されることなく、吸収されずに排泄されてしまう成分の総称です。

食物繊維の効用は

水分をよく吸収し消化されないため、便に適度な柔らかさと容量を与え、腸管運動を活発にし老廃物や有害物質の排泄をうながし便秘や大腸癌の予防に効果がある言われています。

またそれ自体エネルギー価が低く水分を含んで膨脹するため満腹感が得られ、他の食物の腸内停滞時間を短縮し血糖値の上昇をなだらかにしたり、食物中のコレステロールや胆汁酸を吸着し排泄してしまう等、糖尿病、肥満、高脂血症、動脈硬化、胆石等成人病の予防にも有効です。

食物繊維を多く含む食品

  • きのこ類(きくらげ、しいたけ、まつたけ)
  • 海草類(わかめ、ひじき、こんぶ、のり、寒天)
  • まめ類(大豆、小豆、いんげん、えんどう、グリンピース、えだまめ、おから、納豆)
  • 種実類(落花生、くり、くるみ、ナッツ、ごま)
  • 野菜類(とうもろこし、かんぴょう、ごぼう、ぜんまい、わらび、うど、らっきょう、パセリ、干し大根)
  • いも類(こんにゃく、さつまいも、じゃがいも、さといも)
  • 果実類(すもも、レモン、グレープフルーツ、バナナ、いちご、かき、りんご、あんず)