夏バテとは何でしょうか?

はっきりした定義は有りませんが、医学的にみて下記の原因が考えられます。

  1. 体液の乱れ
    高温多湿による発汗・脱水、不適切な水分摂取等により、体液量や体液中の電解質=ミネラル(ナトリウム、カリウム、カルシュウム等)に乱れが生じ、細胞の活力が失われる。
  2. 栄養バランスの乱れ
    食欲の低下から、片寄った食生活に陥り、特に脂肪や蛋白質類が不足し、細胞の活力
    が失われる。
  3. 蓄積疲労
    睡眠不足や寝冷え等により、疲労が回復せぬまま蓄積し体力が低下する。

夏バテの対策は

人間は本来、少なくとも地球レベルの自然環境には適応して生き抜く能力を備えています。まずそのことを信じて気力を充実すること。
しかしそうは言っても、仕事や付き合い、生活環境、体質や嗜好等、様々な制約を受けながら個性的に生きているわけですから、上記の夏バテの原因を考慮し、下記の点に気を配って、自分自身の夏バテ対策を立てて下さい。

体液や栄養の乱れを是正するために

  • 脱水を予防しミネラルを含んだ水分を適切に補充すること。真水ではなく、スポーツドリンク、お茶類、果物あるいは野菜・果実ジュース等が適しています。
  • 冷し過ぎやガブ飲みは消化力を低下させますのでいけません。
  • 麺類だけでは蛋白質が不足します。肉、魚 貝類、植物性蛋白を積極的に食べて下さい。

適度な香辛料は食欲を増進します。スイカ、枝豆に塩、鰹節に冷やっこ、しらすおろし、焼鳥、魚の干物等々、日本の夏には理にかなった食べ物が沢山有ります。麦酒にも適度なミネラルと蛋白質が含まれています。飲み過ぎに注意して夏を楽しんで下さい。

蓄積疲労を防ぐために

クーラー、扇風機など、人工環境への頼り過ぎは、自然な適応力を阻害します。
ぬるい風呂にゆっくりとつかったり、マッサージや体操をして体液の循環をうながし、神経を静めてリラックスし睡眠を十分に取る努力をして下さい。早朝に寝冷えせぬよう裸で寝てはいけません。